2009年3月20日金曜日

悲劇

「ビエンチャン」へ向かうため道でバスを待っていたら突然、

雨が降り出し予想外のソンテオ(ピックアップ型の車)で「ビエンチャン」へ移動することとなった。

25000キープ(約300円) 約4時間。


荷台に乗り込むと全員ローカル人で、一人一人の積荷がとても多い。

ある人は、これでもかって言うぐらい野菜や米を乗せる人もいれば、便器を乗せている人までいる。

そんな僕は天井から漏れる雨、隙間風を肌に感じながらの移動は今までに無いぐらい過酷だった。

都心に近づくにつれ次第に信号や大きなビルがちらほら見え出し、

ラオスにもこんな場所があったんだなって驚く。

ビエンチャンへ着いて宿を探すが、どこも値段が高く良さげな場所が見つからない。

そんな中、20000キープ(約220円)のゲストハウスを見つけた。


「Sabaidy Guest House」

汚く、臭く、暗く・・・最悪。

まっ寝るだけだしイイかと思っていた。

だが、この後、最悪な事態が待ち受けているとは思ってもいなかった。

まず、第一の悲劇。

ドミトリーに泊まっている人のほとんどは、夜になるとガンジャを吸いだす。

臭い、うるさくて寝れない。

第二の悲劇。

やっと静かになり寝静まると急に体がもぞもぞしだす。

嫌な予感はしていたが予想は当たった。

数分後、とてつもなく痒くなり、暗闇の中、懐中電灯を探り出してきて、ベッドを点滅させると、

目を疑うような黒いゴマ粒ほどの物がベッドの上をはっている。

まぎれもなく南京虫だった。

一匹だけではなく目で確認出来ただけでも10匹近く。

体中赤く腫れあがり、ボコボコ状態。

第三の悲劇。

ベッドでは寝ることが出来ないので夜中外に出ようとしたら、

欧米人が入り口のドアの前に立っており、入ることが出来なかったようだ。

だいぶ外で待っていたみたいで、ドアを開けてあげると「君はヒーローだ!」なんて言われハグされる。

痒みと気分を紛らわす為、散歩して帰ってきたら鍵が掛かっており、

今度は自分が締め出されてる破目となった。

なんたることだ。

その後、朝の7時まで一睡もせずに外のベンチで夜を明ける。

0 件のコメント: