2009年3月31日火曜日

ゆるい


旅フレのデビッドたちとラオス最南部のシーパンドン(コーン島の島々)までボートと車を走らす。

車でナーカサンという場所まで行きそこからボート乗り換えデット島を目指す。


小さなボートはキラキラと太陽の光で輝く水面を勢いよく走らせ無数にある島々を周遊しながらボートは進む。

大きな島から浮き草のような島々が4000ほどあると言われており、主な島はコーン島、デット島、コーング島の3ヶ所に絞られる。

カンボジアの国境近くにあり、電気も殆ど通っておらず、のどかな風景が一望できる。

まさにバックパッカーたちの楽園とも言うべきか。

なにぶん不便な生活ではあるが、ここを訪れようとする観光客が後を絶たないそうです。


島に上陸するなり通りにはヤシの木が生え、数件の店が並び一味違った南国がここにはある。

本来、南国をイメージすると、ヤシの木に海、太陽だがここでは、海の変わりに川となる。

漁船が川を行き交い、のんびり日光浴を楽しむ観光客の姿も見られる。


ラオスの北部と南部ではこれほどまでに違った顔が見れるなんて思ってもしなかった。


足早にサンセットバンガローと言われるゲストハウスに荷物を置いて一軒一軒に張られたハンモックに揺られると、

心地良い風が何処からともなく吹き、ヤシの木をサヤサヤと揺らすのだ。

何もなくともリラックスできる環境がこの島にはある。



電気が通らないまま、夜、ベッドの周りにキャンドルに火をつけて煌く光を見ながら就寝につく。

2009年3月30日月曜日

腰が上がらない


すっかり馴染んでしまった「チャムパーサック」。

特に何もすることなく、川を眺めたり散歩したり人々と触れ合うことで、もっともっと長くいたいと思ってしまう。


そのせいで本日移動する予定だったが重い腰が上がらない。

ゲストハウスも賑わい始め、僕が訪れた際には誰も宿泊者はおらず独り占めだったのだが今日になって、ほぼ満室。

すると何やら聞き覚えのある声がする。

ひょいっと声の方へ近づくと、これまた旅フレのマークと再々会。

彼とは何やら縁がありそうだ。


朝食を食べながら人々が行き交う姿を見ていると、遠い昔の日本を思い浮かべる。

ラオスに素晴らしい景色を求めに観光客は訪れるが、以前ラオス人と話をした際に、

こういう事を言っていた。

「沢山の観光客が訪れることは嬉しいが、どんどん開発が進み観光資源を失いつつあると言うのだ」

だが、ある程度の道が整備され流通も良くなり人々にとっては今の状態が居心地良いらしい。

これ以上の開発は避けたいと。


散歩をしていると小学校から子供たちが下校する中、3人乗りをした女の子に遭遇。

ふらふらになりながらもキャッキャ言いながら自転車を走らせる姿は可愛らしい。

ラオスの子供たちは自分たちで遊びを考え、何でも道具にして遊ぶが、

逆に日本の子供たちは与えられたものしかせず、自分たちで遊びを考えたりすることは少なくなった。


何も無い(情報を持たない)からこそ自然の笑顔が生まれるんでしょうね。

2009年3月29日日曜日

アンコールワットへの道


午前中に自転車を借りて、世界遺産ワットプーを目指す。

照りつめる太陽、そしてサウナのような熱風が襲いかかる。

約1時間広大な自然を見つめ自転車を走らせながら気分を高める。

ワットプーは、聖なる山リンガパルバータ(「リンガの山」の意、リンガ=男性器をかたどった、子孫繁栄を願うモチーフ)の山麓に築かれたヒンドゥー教寺院。


本殿までは、聖池(バライ)の参道を歩くと石灯籠が立ち並び大回廊の宮殿へと続く。

参道を挟んで向き合うように造られたふたつの大回廊はアンコールワットへと続く古代道路の出発地とされている。








さらに、崩れかけたデコボコの石畳を行くと、急勾配な階段が現れる。





そこを登りきると本殿に辿り着く。










本殿に着いたころはバテバテで木陰に腰を下ろし休憩。

足元に広がる遺跡や水田、集落を眺める。


静かで神聖な空気が漂い、妖精が棲んでいそうな神秘的な雰囲気。

レリーフも表情豊かでにっこり微笑む。

ここを拠点に現在のカンボジアへと勢力を伸ばし、壮大なアンコールワット遺跡群を築き上げたようだ。



夜またしても突然のモンスーンにより町全体が停電。

夜になっても電気は点かず、町は揺らめくロウソクで幻想的な光に包まれる。

2009年3月28日土曜日

静かさ

ここ最近、スコールが降り続いていたが本日は晴天なり。

まさに移動日より。


バス停まで横乗りバージョンのトゥクトゥクに乗せてもらう。

さっきまで穏やかだったドライバーが、

ハンドルを握るなり、急変してレーシング気取りで次から次に車を追い抜かして行く。

ヤツの目は鋭かった!


チャムサーパックまでソンテオで移動する。

約1時間30分 20000キープ(約220円)。

相変わらず多くの荷物と人で鮨詰状態。

だが、そんな乗り合いトラックにもすっかり慣れた。


途中、船に乗船して移動することもあり、

乗船するなり物売りが集まって来て、

飲み物から、ワッフル、揚げパン、トウモロコシなど、中にはコオロギの串焼きもあった。


引き締め合う中で食べた、名前は分からないがスパイシーなそうめん。

味はカレー風味で野菜も入って美味しいのだが、口から火が出そうなぐらい辛く、涙目になりながら食べた。

チャムパーサックは、小さな町だが魅力的で、牛がのんびり歩き、メコン川では子供たちが水遊び。

のどかな景色に心が和む。

観光客はちらほらで、トゥクトゥクすら声を掛けてこない。

また、植民地時代の建物が目立ち、当時の面影を残している。


「Vongpaseud Guest House」

めちゃめちゃフレンドリーなゲストハウスでメコン川に面しておりロケーションも最高!

お値段25000キープ(約300円)

スタッフにオカマも居るが親切で特に問題は無さそうだ。


テラスからメコン川を一望しながら、食事をとる。

量が半端なく多いので要注意。
(2、3人分ぐらいあります)

静かで爽やかな風が通り抜け、グラスの氷がカランコロンと気持ち良い音をたてる。

明日、世界遺産ワットプー遺跡へ自転車で駆け巡るぞ。

2009年3月27日金曜日

撮られる自分


バスの車窓から見える朝日を眺めながらバスに揺られる。

パクセーに着いたのは朝の7時だった。

約13時間の移動 100000キープ(約1200円)

メコン川の対岸にはタイ、山を隔てたベトナムと、ラオス南部はそれぞれの国に挟まれたエリアに位置する。

特にこれと言ってパクセーでの目的はなく、目指すは世界遺産チャムパーサック(ワットプー)、

シーパンドーン(コーンの滝群)である。


市場で食べたカオピャック(ラオス風うどん)。

日本人にとってはありがたい食べ物の一つ。

もちもちの麺にあっさり味のスープがなんとも言えない。

最近、すれ違った日本人や旅フレに写真をせがまれることが多い。

何故なのか理由を聞いてみると、「友達にすごい似てるんですよ」とか「お兄ちゃんに似てるんですよ」と、

言われる。

どれほどまでに似てるものなのか不思議に思う。


明日、世界遺産チャムパーサック(ワットプー)に移動する予定。

2009年3月26日木曜日

フレンチ

首都「バンビエン」から南部「パクセー」に移る。

そろそろラオスの国も終盤に近づいてきた。

人の温かさ、ゆっくり進む時間、のんびりした生活、すっかりラオスの生活に馴染んでしまった。

まさに東南アジア最後の桃源郷。


出発までの間、「バンビエン」で出会ったヒロコさんと再会することが出来、

もし、再会出来たらフランス料理を一緒に食べたいねと約束をしていた。

それがこうして偶然の再会を果たし、フランス料理を食べに行くこととなった。

店内は高級な雰囲気が漂い、

誰一人、バックパッカーらしき人は居なく、スーツ姿の欧米人が目立つ。

自分のみずぼらしい格好がなんともミスマッチ。


ランチセットは、前菜に半熟卵のサラダ、主菜にBBQグリル、バケット、最後にデザート。

始めに運ばれてきた前菜(半熟卵のサラダ)は、見た目も美しく、

ナイフで半熟卵を切ったときに出てくる黄身がじわっ~とあふれ、

口にした際に口の中一杯に広がるオリーブオイルとビネガーがたまらない。


続いて、主菜(BBQグリル)は付け合せのフレンチポテトが絶妙。

じっくり焼かれた肉は柔らかく、間に挟んであるシャキシャキの玉ねぎがさらに味を引き出す。













最後はショーケースの中から選べるデザート。

どれも美味しそうで、チョコレートケーキ、ティラミス、プリンなどなど種類が豊富で迷ってしまう。

迷いに迷って悩んだ結果、プリンを選択。

ぷるぷるのプリンの上には上品な甘さのカラメルがかかり、濃厚な味で、言葉を失う。

楽しい会話をしながらの食事は最高の幸せ。

もぅ、感無量。ごちそうさまでした。

お値段 60000キープ(約700円)。


これまた再会で、タイ(チェンマイ)で同じルームメイトだった旅フレのマークと出会い一緒のバスで「パクセー」へ行くことになった。

彼はコメディアンみたいにすぐに人を笑わかす癖があるのか、一日中、ゲラゲラ笑いっぱなし。

バスに乗車して隣り合わせで座っていたのだが、夜中、トイレ休憩だったことを僕は知らずに眠っていて、

バスが動いたと同時に目が覚めると、横に座っているはずのマークがいなく、

慌てて運転手さんにバスを止めてもらい、マークを探しに行くことになった。

みんな待たしているから急いで探すのだがどこにもいなく、すると遠くの方で、のん気に椅子に座って食事をするマークの姿があった。

なにやってんの、バス出るって!

慌てた様子のマークは皿の上のご飯を急いで口にかけこみ何とか無事にバスに乗ることが出来た。

バスに戻り、反省の色はあっても、そのコメディアンぶりを発揮しようと人を笑かそうとするのだ。

いやはや、困ったもんだ。

2009年3月25日水曜日

雨の市場


タラート・サオ(市場)へ行ってきた。

巨大な市場は、食品、雑貨、衣類と場所ごとに分かれ、

物で散乱し、おもしろい物が沢山売られている。

市場は、何故かホットする。

野菜なんかはホント新鮮でみずみずしさが伝わってくる。

値段も安いから果物なんかは買って朝食にしたりする。

おばちゃんたちは自分の顔を見るなりクスクス笑う。

カメラを向けようとするだけで、顔を隠し顔を真っ赤にする。




ザーッ!と言う音と共に突然の雨が降り始め、

テントの隙間から雨水が滝のように流れだし地面が水浸しになる。



だが、地元の人は慣れたもので、全然気にした様子はない。

雨の市場は雰囲気がころっと変わり、映画を見てるような錯覚に陥った。

2009年3月24日火曜日

勝利

本日、WBC(World Baseball Classic)の決勝戦。

ゲストハウスのロビーはテレビを見ようとする人でにぎわう。

そんなことをすっかり忘れていた。


パンケーキとコーヒーのサービスを頂きながら観賞。

日本VS韓国。

ソファーには日本人、韓国人がほぼ独占。

日本が点を入れるたびにオーストラリア人が韓国人にちゃちゃを入れ、

日本人も「ヨッシャー!」って燃えてるから、

ここで乱闘が始まるんじゃないかとヒヤヒヤ。

結果、日本優勝しました。

野球をあまり見ない自分もこの時ばかりは手に汗握りました。


嬉しいお知らせ↓

タイへの観光ビザが無料化。
(3月5日から6月4日までの3カ月間実施)

早速、ビエンチャンのタイ大使館へ申請に行ってきた。

期間限定なのでお見逃しなく。

2009年3月23日月曜日

ぶっ飛んだ!


午前中、タイ「ノーンカーイ」に珍寺を見に行ってきた。

その名もワット・ケーク(ブッダ・パーク)。

だが、ラオスからタイの国境までバスで行こうとしたら満席だからとか言って乗せてくれず、

強引にも勝手に忍び込んで乗車に成功!

チケットも買ってないのに乗れたことに不思議に思う。

そして、

タイの国境からは、無謀にも車をヒッチハイクしてブッダ・パークまで連れて行ってもらう。

着いてみるとあまりの不思議さに驚き。


巨大な仏像から小さな仏像まで全てがユニークで、

見たことのない彫刻ばかり。

不気味で恐怖すら感じる。





お寺の中は広く遠近感が少しおかしくなりそうだった。

沢山の写真を紹介したいのだがあまり見せすぎると

次、行く人がおもしろくないだろうと少しだけアップ。


多分、このお寺を建てた人なんでしょうね、

どう見てもおかしい。









午後、再びラオスに戻り、「ビエンチャン」にあるワットシェンクワン(ブッダ・パーク)へ。




ノーンカーイ側と同じ人が建てたらしく、こちらも奇妙。

巨大な寝釈迦がドーンと待ち構えており、

その周りを囲むように仏像が並んでいる。




仏教神だけでなくヒンズー神の神々も無造作に置かれ、

一体何のお寺か分からなくなってしまう。

あまりの造形美に言葉を失います。


カボチャのような建物は怪物の口が入口となっており、

中の回廊を回って天辺まで行ける。


中は薄暗く、わけの分からない彫刻が沢山並んでいる。

旅本、たかのてるこさん「モンキームーンの輝く夜に」でも紹介されているので是非チェックして頂きたい。



夜、ご飯を食べにメコン川沿いにあるお店へ行ってきた。

バックパッカーの間では評判らしく鍋料理が有名みたい。

お腹を空かして楽しみに待っていると、こともあろうか急に風が吹き出した。

それは次第に強くなり、雷、雨と凄まじい台風並みの嵐と変化した。



これはヤバイんじゃないかと思った矢先、突然、屋根が傾き電気は消え、

家が飛ばされそうになった。

と言うか飛ばされたね。

お客、スタッフ一同で柱を支え、必死になってモンスーンが通り過ぎるのを持ち応える。

もぅ、食事どころではなかったが嵐の中、

柱を押さえながら食べた鍋は最高に美味しかった。

これまた色んな意味でぶっ飛んだ一日だった。

※モンスーン前の楽しいひと時とモンスーンに巻き込まれている時の写真

2009年3月22日日曜日

炭酸水

「ビエンチャン」は何だこれぇ~って言うぐらい強い日差しが照りつめる。

自分自身が蒸発しそうで、お昼は炭酸飲料を飲みながら木陰などで涼んでいる。

暑い国に来ると、無性に炭酸が飲みたくなるのは何故なのか!?

最近は日焼け止めを塗っているせいなのか全然焼けなくなった。

なので、旅人に白いね~ってよく言われる。


ゲストハウスの近くになる「joma cafe」。

エアコンがガンガンに効いていて、ネットをしながら快適に過ごしている。

利用者もバックパッカーが多いので、タダ寝に来ている人も中にはいる。

それで、注意されないのが不思議である。

ビエンチャンに唯一あるデパートへ行ってきた。

物の値段も比較的安く、庶民の生活の場となっているようだ。

上の階に行くにつれて、冷房が効いておらず蒸し暑くなる。


DVDコーナーへ行ってみると、現在映画中のドラゴンボールが既に売られている。

お値段も安く8000キープ(約100円)

著作権など関係なしに、こうして普通に売られている。

もちろん日本へ持って帰るのは違法なので買っていません。

フードコートで食べたポークカツセット。

12000キープ(約140円)

日本のカツと変わりなくサクサクして美味しかった。

イイ物を食べる明日の動力源につながります。

2009年3月21日土曜日

地獄から天国

最悪な朝を向かえ、朝一番に宿を変更。


「Mixay Guest House」

今までにないぐらいの清潔さで、中級ホテル並みの設備。

ドミトリーなのにエアコン完備、ふかふかのベッドの上には白いシーツ。


極めつけは、ブレックファースト食べ放題(飲み物付)。

お昼にはパンケーキとコーヒーのサービスまで。

信じられないほどの居心地の良さ。

すっかり南京虫のことなんか忘れてしまうぐらい。

ドミトリー40000キープ(約500円)

シングル・ダブル50000キープ~(約600円~)


メコン川沿いで見つけた激うま!の揚げパン屋さん。

食パンにカスタードを付けて、ころもで揚げているだけなのに美味しい。

1000キープ(約12円)

小腹が空いた時なんかには最高。


夜、メコンフェスタ(外国人主催のイベント)へ。

お祭り気分で、屋台やステージが出ておりローカル人、観光客で大賑わい。

ライブペインティングなんかもやっており、プロジェクターを使っての実験映像などアート三昧。

みんなワイン片手に踊りまくりで、楽しいひと時を過ごす。