2009年7月20日月曜日
目を背けない
バラナシの朝は思ったほか街の喧騒も聞こえなく静かにやってくる。
(ホテルが少し町の中心より離れているのもある)
気温も涼しく清々しい気持ちで目が覚める。
ホテルから目と鼻の先にある、母なる河ガンガー(ガンジス河)へ行ってきました。
遥か昔へタイムスリップしたかのような光景を目の辺りにする。
大勢の人々が沐浴をしているかと思うと、すぐ隣では牛も同じように水浴びををしている。
何とも不思議な光景であり、何ともいえない錯覚に陥る。
聖地とされているだけあって、巡礼者やサドゥーの姿も多く見られる。
河岸に沿ってガートが並んでおり、独特の街並みは絵に描いたかのように僕の目には映る。
目を閉じれば、お祈りをする人々の声、子供たちが河で遊ぶ水しぶきの音、
どれも騒音としてではなく心地良い音が耳に入ってくる。
開放的な気持ちになり何処からともなく良い風が吹きぬけ優しく包んでくれる。
すると風にまぎれて、異臭が立ち込めてくる。
遺体を焼く臭いです。
ここでは1日24時間、休むことなく煙が上がっています。
目の前で起こりうる光景から目を背けることなく現実と向き合う。
改めてこれがインドなんだ!と実感する。
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