ヒット

朝から釣りのためミミズを掘りに出かける。

ドロドロになりながらも注意深く見つけるのは子供の頃に戻ったかのように必死になる。

裸足になり、竿を片手にメコン川へ出かける。

すれ違う人がみな、「フィッシング良いね！沢山釣ってきなよ！」って声をかけてくれる。

そして、またもやこの間の犬が何処からともなくやってきた。

いつもは疑似餌を使った釣り方だったが、今回はエサ釣りに挑戦。

ハリにミミズを付け、道端で拾った木の枝をウキ代わりに水中へ投げると、

ものの数分でウキにピクピク反応が出だす。


これは期待出来そうと思った矢先、ウキが勢いよく沈み、

一気に竿先を立てて、合わせると以外にも力強く久々の感触に胸が躍る。

引き上げてみると２０cmほどのスカイフィッシュが釣れた。

その後も立て続けに連続ヒット。

この日の一番の大物は４０cmほどの獰猛なウナギだった。

見るからにグロテスクなウナギは背びれがギザギザで鋭く初めてみる魚に念入りに観察してしまう。

（左から自分とタクロウ氏）


メコンの人たちでも魚は貴重で、牛や豚なんかに比べて値段もだいぶ高い。

何匹かは宿のオーナーにあげて、残りをレストランへ持って行って調理してもらった。

すると、グロテスクなウナギを見るなりこれは珍しく、味も美味しいそうだ。


調理方法は簡単にＢＢＱにしてもらった。

川魚にしては臭みもなくあっさりして美味い。

特にウナギは格別美味しく、身がしっかりしており鮎に近い味がした。

また、自分が釣った魚だからこそ、より美味しいと感じるのだろう。

本日がラオス最後の夜。

ベッドの上でラオスの旅を振り返り眠る。