2009年4月3日金曜日

今更


居心地の良い生活からなかなか抜け出せない日々が続いているが、

ただ、一つ困っていることがある。

今更だが、ラオスに来てから現地の料理がどうも口に合わなく少し戸惑い気味である。

中には、もちろん美味しいものもあるのだが、好き嫌いが多い自分には少々きつい。

こんなことを言っていちゃこの先、もっと口に合わない料理が出てくるかもしれないと言うのに。

贅沢なことを言っている自分が情けない。

もちろん、お金さえ気にしなければそんなことは気にはしないのだが、

そうはなかなかいかない。


村上春樹「海辺のカフカ」にこんなことが書いてあった。

「君は好きなものを好きなだけ食べられるという環境にはもぅ、いないんだ。

なにしろ君は家出をしてきたんだもんな。

その事実を頭にたたきこまなくちゃいけない。

これまでの君はいつも早く起きて、たっぷりの朝ご飯を食べてきた。

でも、これからの君はそうはいかない。

与えられたものだけでやっていかなくちゃいけないんだ。

食事にあわせて胃は大きさを変えて、いくという話をどこかで聞いたことがあるだろう。

これからの君はたぶん、それが本当なのかを実際に確かめてみることになる。

そのうちに胃も小さくなっていくさ。


でも、それまでには時間がかかる。

そういうことに耐えられることができるかな?」

まさに今の自分のことを言っているかのようで、これから胃を小さくしていかなくてはいけないのかもしれない。

村が真っ暗なため、月明かりによってぼんやりと照らされる。

ふと空を見上げると煌く星がひしめき合い、何故か胸がほっとしてしまう。

ああぁぁ~今日も一人。

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